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抗ネオセルフβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体検査

基本情報

先進医療技術名

抗ネオセルフβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体検査

こうねおせるふべーたつーぐりこぷろていんわんふくごうたいこうたいけんさ
適応症

不育症(流産(化学流産以外のものに限る。)の既往歴(2回以上のものに限る。)を有する者に限る。)

療養内容

不育症とは、妊娠しても流産や死産を繰り返し、出産に至らない状態を指します。しかし、その原因が確定できずに適切な治療を行えないことが少なくありません。
一方、抗リン脂質抗体症候群は、流産や妊娠高血圧などを引き起こし、不育症の原因となることがわかっており、抗凝固療法(こうぎょうこりょうほう)などの適切な治療で出産できる確率が高まることが認められています。そのような状況で、抗リン脂質抗体症候群の原因となる新しい自己抗体(抗ネオセルフβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体)が、日本で発見されました。不育症の原因を調べた検査のうち、この抗体が陽性である頻度が最も多かったという臨床研究結果も得られています。
この先進医療は、採血で抗ネオセルフβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体の抗体量を調べる検査法です。
適応症は流産を2回以上繰り返している不育症であり、この場合の流産には妊娠検査薬では陽性でも、超音波検査で子宮の中に胎嚢が確認できない化学流産は含まれません。
この先進医療によって、今まで原因がわからなかった不育症の場合でも、原因を確定できる可能性が高まり、より適切な治療を行うことで出産に至る確率を上昇させることが期待できます。

療養の分類

検査・診断・評価

部位の分類

生殖器系

実施医療機関

都道府県医療機関名所在地電話番号
千葉県西船橋こやまウィメンズクリニック〒273-0025
船橋市印内町638-1
047-495-2050
東京都東京大学医学部附属病院〒113-8655
文京区本郷7-3-1
03-3815-5411
静岡県西垣エーアールティークリニック〒438-0078
磐田市中泉1-6-16 天平のまちビル2F
0538-33-4455
愛知県成田産婦人科〒460-0011
名古屋市中区大須1-20-30
052-221-1595
京都府医療法人田村秀子婦人科医院〒604-0825
京都市中京区御池通柳馬場西入御所八幡町229
075-213-0523
足立病院 生殖医療センター〒604-0837
京都市中京区東洞院通り二条下ル
075-253-1382
大阪府医療法人正育会 春木レディースクリニック〒542-0081
大阪市中央区南船場4-3-2 ゼント心斎橋ビル7F
06-6281-3788