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メトホルミン経口投与およびテモゾロミド経口投与の併用療法

基本情報

先進医療技術名

メトホルミン経口投与およびテモゾロミド経口投与の併用療法

めとほるみんけいこうとうよおよびてもぞろみどけいこうとうよのへいようりょうほう
適応症

膠芽腫(こうがしゅ)(初発のものであって、テモゾロミド経口投与および放射線治療の併用療法後のものに限る。)

療養内容

悪性脳腫瘍の一つである膠芽腫(こうがしゅ)は、悪性度が高く、治療が難しい病気です。​
​初発の膠芽腫に対しては、まず手術で可能な限り腫瘍を摘出した後に、抗がん薬であるテモゾロミドの経口投与と放射線治療の併用療法を行います。放射線治療終了後も、​
​テモゾロミドの投与を継続する「テモゾロミド維持療法」を行うのが標準的な治療法です。しかし、治療後に再発することが多く、その原因の一つとして、がん細胞のもととなる「がん幹細胞」の存在が指摘されています。がん幹細胞は非がん幹細胞に比べると抗がん薬や放射線治療が効きにくく、従来の治療法では残存してしまう可能性があります。残存したがん幹細胞が分裂してがん組織を形成し、がんの再発につながると考えられています。​
​この先進医療は、テモゾロミド維持療法にメトホルミンという薬を併用するものです。メトホルミンは2型糖尿病の治療薬ですが、膠芽腫のがん幹細胞に作用して再発を防ぐ効果が期待されています。従来の治療法にメトホルミンを追加することで、膠芽腫の患者さんの生存期間の延長が期待されます。​

療養の分類

薬物療法

部位の分類

神経系

悪性腫瘍(がん)の分類

中枢神経系のがん・脳腫瘍

実施医療機関

都道府県医療機関名所在地電話番号
山形県国立学校法人
山形大学医学部附属病院
〒990-9585
山形市飯田西2-2-2
023-633-1122
茨城県筑波大学附属病院〒305-8576
つくば市天久保2-1-1
029-853-7668
埼玉県埼玉医科大学国際医療センター〒350-1298
日高市山根1397-1
042-984-4111
東京都国立研究開発法人
国立がん研究センター中央病院
〒104-0045
中央区築地5-1-1
03-3542-2511
東京大学医学部附属病院〒113-8655
文京区本郷7-3-1
03-3815-5411