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術後のカペシタビン内服投与およびオキサリプラチン静脈内投与の併用療法

基本情報

先進医療技術名

術後のカペシタビン内服投与およびオキサリプラチン静脈内投与の併用療法 

じゅつごのかぺしたびんないふくとうよおよびおきさりぷらちんじょうみゃくないとうよのへいようりょうほう
適応症

小腸腺がん(ステージがⅠ期、Ⅱ期またはⅢ期であって、肉眼による観察および病理学的見地から完全に切除されたと判断されるものに限る。)

療養内容

小腸はさまざまな飲食物から体に必要な栄養分を吸収するだけでなく、有害な異物に対処するために強い免疫機能が備わっています。飲食物や有害な異物と接する小腸の粘膜細胞は3日程度ではがれ落ちるため、小腸にはがんができにくいといわれ、小腸がんは「希少がん」に含まれます。適応症の小腸腺がんは、小腸の内壁の表面近くによくできます。
希少がんであることから、小腸腺がんに対する標準治療は存在しませんが、切除が可能であれば切除手術を行うのが一般的です。ただし、がんを切除できた場合でも治癒の目安である5年生存率は40~65%であり、術後の薬物療法が求められてきました。一方、海外の研究結果をもとに、切除できない小腸腺がんに対しては、抗がん薬のカペシタビンとオキサリプラチンを併用する療法が「みなし標準治療」となっており、導入のしやすさからよく用いられています。
この先進医療は、小腸腺がんの切除手術を行った後にカペシタビンを内服し、オキサリプラチンは点滴で静脈に注入する療法です。術後に薬物療法を加えることで、小腸腺がんの再発抑制や生存期間の延長が期待されます。

療養の分類

薬物療法

部位の分類

消化器系

悪性腫瘍(がん)の分類

消化器系のがん

実施医療機関

都道府県医療機関名所在地電話番号
北海道北海道大学病院〒060-8648
札幌市北区北14条西5丁目
011-716-1161
宮城県東北大学病院〒980-8574
仙台市青葉区星陵町1-1
022-717-7000
栃木県栃木県立がんセンター〒320-0834
宇都宮市陽南4-9-13
028-658-5151
埼玉県埼玉県立がんセンター〒362-0806
北足立郡伊奈町大字小室780
048-722-1111
千葉県国立研究開発法人
国立がん研究センター東病院
〒277-8577
柏市柏の葉6-5-1
04-7133-1111
東京都国立研究開発法人
国立がん研究センター中央病院
〒104-0045
中央区築地5-1-1
03-3542-2511
杏林大学医学部付属病院〒181-8611
三鷹市新川6-20-2
0422-47-5511
神奈川県神奈川県立がんセンター〒241-8515
横浜市旭区中尾2-3-2
045-520-2222
東海大学医学部付属病院〒259-1193
伊勢原市下糟屋143
0463-93-1121
新潟県新潟県立がんセンター新潟病院〒951-8566
新潟市中央区川岸町2-15-3
025-266-5111
石川県国立大学法人金沢大学附属病院〒920-8641
金沢市宝町13-1
076-265-2000
静岡県静岡県立静岡がんセンター〒411-8777
駿東郡長泉町下長窪1007番地
055-989-5222
愛知県愛知県がんセンター〒464-8681
名古屋市千種区鹿子殿1-1
052-762-6111
大阪府地方独立行政法人大阪府立病院機構
大阪国際がんセンター
〒541-8567
大阪市中央区大手前3-1-69
06-6945-1181
独立行政法人国立病院機構
大阪医療センター
〒540-0006
大阪市中央区法円坂2-1-14
06-6942-1331
広島県県立広島病院〒734-8530
広島市南区宇品神田1-5-54
082-254-1818
愛媛県独立行政法人国立病院機構
四国がんセンター
〒791-0280
松山市南梅本町甲160
089-999-1111
高知県高知県・高知市病院企業団立
高知医療センター
〒781-8555
高知市池2125-1
088-837-3000
福岡県独立行政法人国立病院機構
九州がんセンター
〒811-1395
福岡市南区野多目3-1-1
092-541-3231
熊本県熊本大学病院〒860-8556
熊本市中央区本荘1-1-1
096-344-2111
大分県大分大学医学部附属病院〒879-5593
由布市挾間町医大ヶ丘1-1
097-549-4411