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子宮腺筋症病巣除去術

基本情報

先進医療技術名

子宮腺筋症病巣除去術

しきゅうせんきんしょうびょうそうじょきょじゅつ
適応症

子宮腺筋症(閉経前、かつ、月経がある患者であって、妊孕性の温存を希望するものに係るものに限る。)

療養内容

子宮腺筋症とは、子宮内膜に似た組織が子宮の筋層の中に入り込んで発生してしまう病気です。月経痛をはじめとする月経困難症や過多月経、不正性器出血(不正出血)などの症状を引き起こすほか、不妊や流産、早産などを合併することもあることが知られています。
子宮腺筋症の根治のための手術では、病巣と正常筋層との境界が不明瞭なことなどから、病巣だけを切除することが難しく、従来、子宮全体を取り除く手術が行われてきました。この場合、治療後の妊娠は不可能になります。
この先進医療は、電気メスや高周波切除器などを使って子宮の筋層の中の病巣だけを切除することで、妊孕性(にんようせい:妊娠するための力)を温存する手術法です。開腹手術を行い、病巣を除去したのち、残存する子宮の組織を縫合・修復します。
子宮腺筋症の患者さんのうち、閉経前で月経があり、妊孕性の温存を希望する場合に行うことができます。
この先進医療で、妊孕性を温存したうえで月経困難症や過多月経などの症状が改善し、さらには流産率の低下や生児獲得率の上昇も期待されます。

療養の分類

外科療法

部位の分類

生殖器系

実施医療機関

都道府県医療機関名所在地電話番号
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秋田市広面字蓮沼44-2
018-834-1111
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霞ヶ浦医療センター
〒300-8585
土浦市下高津2-7-14
029-822-5050
筑波大学附属病院〒305-8576
つくば市天久保2-1-1
029-853-7668
東京都東京大学医学部附属病院〒113-8655
文京区本郷7-3-1
03-3815-5411
福岡県高木病院〒831-0016
大川市大字酒見141-11
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