先進医療ナビ
自家濃縮骨髄液局所注入療法
基本情報
- 先進医療技術名
自家濃縮骨髄液局所注入療法*
じかのうしゅくこつずいえききょくしょちゅうにゅうりょうほう
- 適応症
特発性大腿骨頭壊死症(非圧潰病期に限る。)
- 療養内容
大腿骨頭(だいたいこっとう:大腿骨の上についている丸い部分)の一部が、血流が悪くなることで壊死(えし:死んだ状態)に陥った状態が大腿骨頭壊死です。
大腿骨頭壊死症では、病気が進行して壊死した部分がつぶれると(圧潰:あっかい)、痛みが出たり関節機能も障害されたりして、日常生活の動作が制限されるようになります。このため、大腿骨頭の圧潰を抑制することが重要ですが、そのための治療法はまだありません。特発性大腿骨頭壊死症は国が指定した難病の一つです。
この先進医療は、患者さん自身の骨盤の骨(腸骨)から採取した骨髄液を濃縮した後に、大腿骨頭壊死を起こした部分に注射で移植する療法です。
適応症は、大腿骨の両側が原因の分からない(特発性)大腿骨頭壊死症に罹患し、片側は圧潰して人工股関節全置換術を予定、もう片側はつぶれていないケースで、つぶれていない側に移植を行います。
この先進医療では、骨髄液がもつ治癒能力や組織修復能力により骨組織の再生が促され、骨の圧潰が抑制される効果が期待できます。
- 療養の分類
再生医療
- 部位の分類
筋肉・骨格系
- ※「*」印が付いている医療技術は、「先進医療B(第3項先進医療)の技術」を表しています。
実施医療機関
| 都道府県 | 医療機関名 | 所在地 | 電話番号 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 順天堂大学医学部附属順天堂医院 | 〒113-8431 文京区本郷3-1-3 | 03-3813-3111 |
| 慶應義塾大学病院 | 〒160-8582 新宿区信濃町35 | 03-3353-1211 |