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着床前胚異数性検査2 *
(ちゃくしょうまえはいいすうせいけんさに) |
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不妊症(卵管性不妊、男性不妊、機能性不妊または一般不妊治療が無効であるものであって、これまで反復して着床もしくは妊娠に至っていない患者もしくは流産もしくは死産の既往歴を有する患者に係るもの、または患者もしくはその配偶者(届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。)が染色体構造異常を持つことが確認されているものに限る。) |
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胚移植が可能になるまで十分に発育した胚を体外受精で移植しても、妊娠しないか流産するケースは多く、年齢が高くなるとその傾向が著しいことが課題となっています。
また、移植可能状態まで発育した胚の半数以上に染色体数の異常が認められ、このような胚を子宮に戻しても着床しないか、着床しても流産に至ることが明らかになってきました。
繰り返し体外受精-胚移植を受けると、身体的・精神的・経済的・社会的な負担がかかり、流産した場合はさらにその負担が大きくなります。これに対し、着床や発育がより期待できる胚を移植するために、移植前に胚の染色体数を評価・判定する方法がこの着床前胚異数性検査です。
この先進医療では、胚移植が可能になるまで十分に発育した胚の一部の細胞を、専用の解析キット(染色体構造変異解析キット)を用いて、染色体数に異常がないかを判定します。
適応となるのは、不妊症でこれまでの治療において繰り返し着床・妊娠に至らなかったケース、流産や死産の既往歴が繰り返しあるケース、ならびに患者またはその配偶者(事実上の婚姻関係を含む)が染色体構造異常を持っているケースです。
この先進医療により、染色体数に異常がない胚を移植することで、体外受精-胚移植の成功率が向上し、流産が回避できることが期待されます。 |
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検査・診断・評価 |
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生殖器系 |
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