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アナモレリン塩酸塩経口投与 *
(あなもれりんえんさんえんけいこうとうよ) |
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体重減少(食道がんに対する食道亜全摘胃管再建術または胃がんに対する噴門側胃切除術もしくは胃全摘術を実施したものに限る。) |
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胃がんや食道がんの手術を受けると、飲食できる量が減って体重や筋肉が減少することが多くあります。こうした体重や筋肉の減少は治療効果だけでなく、QOL(生活の質)などにも悪影響を及ぼすことが報告されています。このため、術後の効果的な栄養補給が重要視されているものの、有効な対策はまだ確立されていません。
一方、胃から産生されるグレリンというホルモンには、成長ホルモンの分泌を刺激したり、食欲を増進させたりする効果があることがわかっており、これを治療に活用できないか研究されています。アナモレリンはグレリンと同様の働きがあるとされる薬剤で、胃がんや大腸がん、すい臓がんなどによる体重減少や体力低下の改善薬としてすでに薬事承認されていますが、食道がんの患者さんや手術後の服用に対しては、健康保険の適用とされていません。しかしながら、胃がんや食道がんの手術後の患者さんが、体重、食欲、食事量や筋肉量の減少を起こす主な原因として、血液中のグレリン値の急激な低下が挙げられており、アナモレリンを服用することにより術後の体重・筋肉維持への効果が期待できると考えられています。
この先進医療は、アナモレリンを内服する治療法です。適応症は、食道がんでリンパ節を含む食道を摘出し首の部分に残った食道と胃をつなぐ手術(食道亜全摘胃管再建術)、胃がんで食道とつながる胃の入口(噴門)側を切除する手術(噴門側胃切除術)、および胃がんで胃をすべて摘出する手術(胃全摘術)を受け、それぞれ体重が減少しているケースです。
この先進医療による食欲増進効果で飲食できる量が増加し、体重・筋肉量の減少が抑制され、手術後のQOLが改善すると期待されます。 |
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薬物療法 |
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消化器系 |
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消化器系のがん |
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