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タミバロテン経口投与およびペムブロリズマブ静脈内投与の併用療法 *
(たみばろてんけいこうとうよおよびぺむぶろりずまぶじょうみゃくないとうよのへいようりょうほう) |
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切除が不可能な膵臓がん(2種類の従来の治療法に抵抗性を有するものまたは薬物療法が困難なものに限る。) |
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膵臓がんではがん関連線維芽細胞(せんいがさいぼう)などが増え、この細胞により治療薬が、がん細胞に届きにくくなることや、免疫チェックポイント阻害薬が効きにくくなることが分かっています。免疫チェックポイント阻害薬とは、免疫ががん細胞を攻撃する力を保つ薬です。
この先進医療は、タミバロテンの経口投与(内服)とペムブロリズマブの静脈内投与(点滴)を併用する療法です。タミバロテンは、急性前骨髄性白血病に用いられる抗がん薬ですが、がん関連線維芽細胞の形質などを変化させて、免疫チェックポイント阻害薬を効きやすくする効果が想定されています。また、ペムブロリズマブは、免疫チェックポイント阻害薬の1種です。
適応症は、膵臓がんのうち切除が不可能で、これまでの2種類の標準的治療法が効かなかったケース、または薬物療法が効かなかったケースです。
この先進医療を使用することで、タミバロテンの作用からペムブロリズマブが効きやすくなり、がんの悪化を抑えて生存期間、薬の効果がある期間などの延長が期待されます。 |
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薬物療法 |
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消化器系 |
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消化器系のがん |