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基本情報
先進医療技術名

NKT細胞を用いた免疫療法 *
(えぬけいてぃーさいぼうをもちいためんえきりょうほう)

適応症

頭頸部扁平上皮がん(診断時のステージがIV期であって、初回治療として計画された一連の治療後の完全奏功の判定から8週間以内の症例<当該期間内に他の治療を実施していないものに限る>に限る。)

療養内容 複数種類ある免疫細胞のうち、NK細胞と呼ばれる細胞は、常に体内をパトロールし、がん細胞やウイルス感染細胞を発見すると、単独で殺傷する働きをします。一方、キラーT細胞と呼ばれる細胞は、非常に殺傷力の強いリンパ球で、がん抗原を目印に対象を絞り込んで攻撃する働きをします。この両方の働きをあわせ持つのがNKT細胞です。
T細胞はいろいろな抗原に反応して活性化しますが、NKT細胞はαガラクトシルセラミドという糖脂質だけに反応して活性化します。樹状細胞(抗原提示細胞の一種。体内で異物を抗原として認識し、その特徴をT細胞などに伝え、攻撃の指示を与える細胞)が、このαガラクトシルセラミドを提示することで、NKT細胞は活性化し、がんを攻撃する強い力を持つようになります。
NKT細胞を用いた免疫療法はまず、患者さんの腕の静脈から採血し、単球とリンパ球のみを取り出して培養し、樹状細胞を作ります。投与直前にαガラクトシルセラミドを樹状細胞に添加した後、患者さんの体内に戻します。
この効果としてNKT細胞が活性化し、がんを殺傷する直接的な効果(抗腫瘍効果)を生みます。また、インターフェロンγという物質を放出し、NK細胞やキラーT細胞など、他の免疫細胞を活性化するといった間接的な効果も発揮する新しい免疫療法です。患者さんの体内に戻す際は、腕の静脈から点滴を行うのが基本ですが、頭頸部扁平上皮がんの場合は、鼻の粘膜に投与することで、より効率よく活性化されます。
口腔、咽頭、喉頭、鼻腔、副鼻腔、甲状腺、唾液腺、頸部食道などの領域を頭頸部といい、この領域に生じるがんを頭頸部がんと総称します。顕微鏡で観察すると、ほとんどが扁平上皮がんと呼ばれるタイプで、これが技術の適応となる「頭頸部扁平上皮がん」です。部位ごとには、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、舌がんなどと呼ばれます(頭蓋内はこの領域に含まれないため、脳腫瘍などのがんは、頭頸部がんには含まれない)。
この治療の結果、従来は治療が困難とされていた進行期の頭頸部がんの患者さんについて、標準治療後の再発・転移を抑制し、無再発生存期間を延長できると期待されています。また、成分採血装置を用いて特定の成分だけを採血する必要がなく、外来での一般採血により必要な樹状細胞を得ることができます。低侵襲(体へのダメージが小さい)で、重篤な副作用もなく免疫全体を活性化させ、生活の質(QOL)を保ったまま生存期間を延長できるとして期待されています。
療養の分類 免疫療法
部位の分類 呼吸器系/歯科・口腔外科系/その他(頭頸部)
悪性腫瘍(がん)の分類 頭頸部のがん


実施医療機関
 

 確認日現在において、当該医療技術について実施している医療機関、あるいは掲載を希望する医療機関はありません。最新情報については、 厚生労働省ホームページによりご確認ください。

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