三井住友海上あいおい生命
先進医療ナビTOP先進医療の基礎知識先進医療を探す 本サイトに関するお問い合わせ監修者の紹介
先進医療検索ナビ サイトマップ
先進医療ナビ 先進医療を探す
基本情報
先進医療技術名

細胞診検体を用いた遺伝子検査
(さいぼうしんけんたいをもちいたいでんしけんさ)

適応症

肺がん

療養内容

肺がんの治療薬の一つに、分子標的薬があります。がん細胞だけを攻撃し、増殖を抑える力が強く、副作用が少ないのが特徴です。この分子標的薬は、攻撃するがん細胞の遺伝子変異の種類が決まっています。治療を開始する前に、患者さんのがん細胞の遺伝子変異の種類を調べるため、がん細胞の遺伝子検査を行う必要があります。
現在、薬事承認されている肺がんの遺伝子検査薬は、組織診検体が対象となっています。組織診は、主に、体の表面から肺に針を刺してがん組織を採取する経皮的針生検が行われますが、肺に穴が開き空気が漏れる気胸などの合併症が起こることがあります。そのため、肺がんと診断されても、患者さんの全身状態などによっては経皮的針生検を行うことができず、遺伝子検査ができないまま治療を開始せざるを得ないケースもあります。
一方、この先進医療では、細胞診検体を用いて遺伝子検査を行います。気管支専門の内視鏡(気管支鏡)を鼻や口から入れて気管支まで到達させ、がん細胞を採取するため、経皮的針生検に比べて患者さんの体にかかる負担は軽減されます。そのうえ、細胞診検体は組織診検体より良質なDNAやRNA(いずれも遺伝子)が採取でき、より高精度の検査が可能になるとされています。
この先進医療により、より多くの肺がん患者さんが遺伝子検査を受けられるようになり、一人ひとりに適した治療薬の選択が可能になることが期待されます。

療養の分類 検査・診断・評価
部位の分類

呼吸器系

悪性腫瘍(がん)の分類 胸部のがん


実施医療機関
 
都道府県 医療機関名 所在地 電話番号
栃木県   済生会宇都宮病院 〒321-0974
宇都宮市竹林町911-1
028-626-5500
群馬県 群馬大学医学部附属病院 〒371-8511
前橋市昭和町3-39-15
027-220-7111
ページトップへ
先進医療の分類に戻る前のページ