膵臓がんは他のがんと比べて5年生存率が低く、難治性のがんとされています。切除手術が可能な場合は、手術の前に抗がん薬であるゲムシタビンの点滴とS―1(エスワン)の内服を併用し(GS療法)、手術の後にもS―1を内服することが標準治療となっています。
この先進医療は、切除手術の前にゲムシタビンの点滴による静脈内投与と、同じく抗がん薬であるナブーパクリタキセルの点滴による静脈内投与を併用する治療法(GnP療法)です。切除手術が可能な膵臓がんの患者さんのうち、70歳以上80歳未満の高齢者が適応となります。
この先進医療により、切除手術が可能な膵臓がんにおける高齢者の生存期間の延長が期待されます。 |