がんの発生にかかわる遺伝子変異の研究が進み、遺伝子変異に基づいて患者さん一人ひとりに合わせた治療が行えるようになってきました。
この先進医療は、患者さんから採取したがん組織を解析して、遺伝子変異の有無を調べる検査法です。
適応となるのは、大腸がんや肺がんなど、かたまりを作って増殖する固形がんのうち、進行がんや再発したがんで、(1)治療法がない、(2)従来の治療法が終了している、もしくは(3)終了予定のケースです。
保険適用になっている同様の検査法は2種類ありますが、それぞれ調べられる遺伝子は114種類と324種類であるのに対し、この検査法は一度に調べられる遺伝子の種類が523種類と多く、進行再発固形がんの患者さんの遺伝子変異に対応した治療法が見つかる可能性が高まることが期待されます。 |