三井住友海上あいおい生命
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基本情報
先進医療技術名

腎悪性腫瘍手術により摘出された腎臓を用いた腎移植 *
(じんあくせいしゅようしゅじゅつによりてきしゅつされたじんぞうをもちいた じんいしょく)

適応症

末期腎不全(慢性維持透析が困難なものに限る。)

療養内容

腎不全の悪化などにより、腎移植を希望して日本臓器移植ネットワークに登録している患者さんは1万人以上と推定されています。これに対して、移植までの平均的な待機期間は15年という長期にわたるとされ、移植臓器(腎臓)の不足が明らかになっています。
一方で、小径腎腫瘍という比較的小さな腫瘍の治療で摘出される腎臓は年間約2000とも推定されています。また、小径腫瘍のなかに腎悪性腫瘍が含まれます。
この先進医療は、腎悪性腫瘍手術によって摘出された腎臓から悪性腫瘍を取り除いた後、人工透析が困難な末期腎不全の患者さんに移植する治療法です。
直径7センチ以下の小径腎腫瘍の患者さんで、医学的に腎臓の部分切除では腫瘍を切除しきれず腎臓の全摘出が必要であって、患者さんも全摘出を希望した場合にドナーになってもらう同意を得ます。同意が得られたら、全摘出した腎臓から悪性腫瘍の部分を切除して修復し、移植を希望して登録している末期腎不全の患者さんの中から公正公平に選定された患者さんに移植します。
先行研究では、術後1年で移植した腎臓が機能している割合(生着率)は91.6%、腎臓のろ過機能を示す血清クレアチニン値は2mg/dl以下。これらは親族などから臓器提供を受ける生体腎移植と比べても見劣りしない成績であり、最長95カ月経過した段階でも移植した腎臓からの腎がんの転移は認められていません。
以上の結果から、この先進医療は末期腎不全で腎移植を希望する患者さんにとって有益である可能性が考えられます。復腎移植により人工透析をしなくてもよい生活が可能になり、患者さんのQOL(生活の質)の向上につながり、腎移植の待機期間の短縮にもつながることが期待されます。

療養の分類

移植医療

部位の分類

泌尿器系



実施医療機関
 

 確認日現在において、当該医療技術について実施している医療機関、あるいは掲載を希望する医療機関はありません。最新情報については、 厚生労働省ホームページによりご確認ください。

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