子宮内膜受容能検査２
(しきゅうないまくじゅようのうけんさに)

不妊症（卵管性不妊、男性不妊、機能性不妊または一般不妊治療が無効であるものであって、これまで反復して着床または妊娠に至っていない患者に係るものに限る。）

子宮内膜組織が、細胞分裂した受精卵である胚の着床を受け入れられる状態（受容期）にある短い期間は「着床の窓」と呼ばれます。「着床の窓」を正確に捉えることはこれまで困難でしたが、近年は遺伝子解析技術が進歩し、子宮内膜組織の遺伝子を調べることで「着床の窓」を推測できるようになりました。
この先進医療は、遺伝子情報を解析する装置である次世代シーケンサーを使用して、子宮内膜組織の着床能に関する遺伝子のうち着床期に特異的に変化する４８遺伝子を解析し、「着床の窓」が開いている期間であるかを調べる検査法です。
「着床の窓」の鍵となる遺伝子に的を絞って解析することで、診断精度の向上が期待でき、実際に再検査率が低いとされています。
この先進医療により、「着床の窓」が開いている期間に胚を子宮に戻す（胚移植）ことで、着床率や妊娠率、生産率が上昇し、流産率が低下することが期待されます。

検査・診断・評価

生殖器系