子宮内細菌叢検査2 (しきゅうないさいきんそうけんさに)
不妊症(これまで反復して着床または妊娠に至っていない患者に係るものに限る。)、慢性子宮内膜炎が疑われるものまたは難治性細菌性膣症
子宮内細菌叢に異常がある場合、妊娠率は33.3%(正常の場合は70.6%)です。また、生児獲得率は異常がある場合は6.7%(正常の場合は58.8%)であり、いずれも異常がある場合は数値が低くなっています。 この先進医療は、次世代シーケンサー(細菌を遺伝子レベルで解析する装置)で子宮内腔液に含まれる子宮内膜を解析して、子宮内の細菌叢が正常かどうかを調べる検査法です。 適応症は不妊治療を受けても反復して着床・妊娠に至らないケースや、子宮内膜に軽度の炎症が継続的に起きている慢性子宮内膜炎が疑われるケース、膣内の常在菌のバランスの乱れから膣内に炎症を起こして治りにくくなっている難治性細菌性膣炎です。 この先進医療で判明した子宮内細菌叢の状態により、抗菌薬での治療を行い、その後に膣内プロバイオティクス(細菌バランスを整えるための乳酸菌を含んだ坐薬)を投与して子宮内環境の改善を図ることで、着床率や妊娠率などの向上、早産予防、あるいは細菌性疾患の症状改善などが期待されます。
検査・診断・評価
生殖器系
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