三井住友海上あいおい生命
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基本情報
先進医療技術名

血中TARC濃度の迅速測定
(けっちゅうたーくのうどのじんそくそくてい)

適応症

汎発型の皮疹(皮膚科専門医(公益社団法人日本皮膚科学会が認定したものをいう。以下同じ。)が重症または重症化の可能性があると判断したものであって、薬疹が疑われるものに限る。)

療養内容

全身に及ぶ発疹が汎発型の皮疹(ひしん)であり、薬剤の使用によってできた発疹を薬疹(やくしん)といいます。重症薬疹として知られるスティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死(えし)症は死亡率が高く、なかでも後者は最重症の薬疹とされています。これらに対しては有効な治療法が普及し、治療状況は改善されてきました。ただ、新たな重症薬疹として薬剤性過敏症症候群が注目されるようになり、治療法の検討が進められているものの、死亡率は10〜20%との報告もみられます。
このような重症薬疹の診断は問診や臨床所見に頼る部分が多く、発症の早期では、どのタイプの薬疹なのかを判別することは困難でした。しかし、重症薬疹のなかには治療方針が大きく異なるものがあるため、早期から判別することが治療効果の向上にたいへん重要です。
一方、血液検査によってTARCという物質の濃度を数値化することで、どのタイプの重症薬疹なのかを明らかにできます。TARCの値は、薬剤性過敏症症候群なら発症早期から明らかな高値を示すのに対して、スティーブンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症では軽度の上昇にとどまる、といった違いがあることを利用するものですが、これまで検査機関に委託した場合、結果が得られるまでに数日かかっていました。
この先進医療は、最新の全自動免疫測定装置を使って、血液中のTARC濃度を迅速に(17分で)測定する技術です。従来は難しかった重症薬疹の早期の客観的な疾患判別と、それぞれの疾患に適した早期治療が可能になることが期待されます。

療養の分類

検査・診断・評価

部位の分類

感覚器系



実施医療機関
 
都道府県 医療機関名 所在地 電話番号
大分県 大分大学医学部附属病院 〒879-5593
由布市挾間町医大ヶ丘1-1
097-549-4411
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